不倫慰謝料の減額交渉をする場合の書き方を知りたいと悩んでいませんか?
実際に書こうと思っても、どのような書き方が適切なのか不安になりますよね。
慰謝料の減額交渉をする場合の書き方として、以下の4つのポイントを意識することが重要です。
書き方2:悪質性を緩和する事情があること
書き方3:資力が乏しいこと
書き方4:求償権があること
不倫慰謝料の相場は10万~300万円程度とされていますが、具体的な金額は様々な事情を考慮して決められます。
そのため、減額交渉の際には、慰謝料を減額する事由を記載していく必要があるのです。
しかし、減額交渉の仕方によっては、かえって紛争を深刻化させてしまうこともあります。
実は、謝罪もしないまま一方的に減額交渉するなど不誠実な減額交渉をすると、対立が深まり裁判にまで発展してしまうことがあります。
このような事態を避けるためにも、適切な減額交渉の方法を知っていただければと思います。
今回は、慰謝料の減額交渉における書き方を説明した上で、書く際に注意すべきポイントを解説していきます。
具体的には、以下の流れで解説していきます。
この記事を読めば、慰謝料の減額交渉をする場合の書き方がよくわかるはずです。
目次
1章 慰謝料の減額交渉をする場合の書き方4つ
不倫慰謝料請求書は、以下のような内容で送られてくることがあります。
慰謝料の減額交渉は、この請求書に対して回答を行う形ですることになります。
慰謝料の減額交渉をする場合、以下の4つの書き方を意識するといいでしょう。
書き方2:悪質性を緩和する事情があること
書き方3:資力が乏しいこと
書き方4:求償権があること
これらの書き方を踏まえた回答書のひな形は以下のとおりです。
それでは、各書き方について順番に解説していきます。
1-1 書き方1:謝罪の意思があること
慰謝料の減額交渉をする場合の書き方1つ目は、謝罪の意思があることです。
不倫が事実である場合には、謝罪の意思を示すことが重要になります。
なぜなら、不倫が悪いことは事実であり、円滑に交渉を進めるには誠実な姿勢で対応することが必要になるためです。
また、慰謝料を算定する上で反省の有無が考慮されることがあり、謝罪の意思は減額要素にもなります。
そのため、慰謝料の減額交渉をする場合には、最初に謝罪の意思を示すことが多いです。
例えば、回答書には以下のように記載します。
貴殿が指摘するとおり、私が●●氏との間で肉体関係をもったことは事実です。貴殿にご不快な思いをさせてしまったことについては、本書面をもって謝罪させていただきます。申し訳ございませんでした。
謝罪の意思が慰謝料に影響するのかについては、以下の記事で詳しく解説しています。
1-2 書き方2:悪質性を緩和する事情があること
慰謝料の減額交渉をする場合の書き方2つ目は、悪質性を緩和する事情があることです。
慰謝料の算定においては、不倫の悪質性も考慮されることがあります。
悪質性が高い事情は増額要素として、低い事情は減額要素として考慮されやすいです。
不倫の悪質性に関する事情としては、例えば以下の5つがあります。
・婚姻期間
・不倫の期間や回数
・不倫への積極性
・未成熟子の有無
そのため、これらに該当する事情があれば、積極的に指摘することが重要です。
不倫慰謝料の第1次的な責任については配偶者である●●氏が負っているものです。私が●●氏と肉体関係をもったのは1回限りであり、これについても●●氏からの強い誘いを断ることができず関係をもってしまったものでした。
不倫慰謝料の相場と考慮事情については、以下の記事で詳しく解説しています。
1-3 書き方3:資力が乏しいこと
慰謝料の減額交渉をする場合の書き方3つ目は、資力が乏しいことです。
資力が乏しいと、相手方は勝訴判決を得たとしても十分に慰謝料を回収できません。
そのため、資力が乏しいことを説明すれば、裁判よりも任意の支払を期待してある程度譲歩してもらえることがあります。
現在、私は、無職であり、十分な支払い能力がありません。
以上を踏まえて、私としては、貴殿に対して、合計●●万円を12分割して毎月●万円ずつ支払うことによる解決を提案させていただきます。
慰謝料が払えない場合に取るべき対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。
1-4 書き方4:求償権があること
慰謝料の減額交渉をする場合の書き方4つめは、求償権があることです。
求償権とは、慰謝料を支払った後に、不倫相手にその一部を請求できる権利をいいます。
不倫後も同棲を継続する場合、夫婦は経済的に一体の関係にあるため、求償権を行使されると慰謝料を減額したのと同じ結果になってしまうのです。
そのため、求償権を放棄する代わりに、慰謝料を減額してもらうといった交渉ができる場合もあります。
私は、●●氏に対して、求償権を行使させていただきたいと考えております。
求償権については、以下の記事で詳しく解説しています。
2章 慰謝料の減額交渉における書き方の注意点3つ
慰謝料を適正な金額にするためにも、減額交渉の書き方で注意していただきたい点があります。
慰謝料の減額交渉における書き方の注意点は以下の3つです。
注意点2:差出人を確認する
注意点3:感情的に書かない
それでは、各注意点について順番に解説していきます。
2-1 注意点1:慰謝料請求の内容を確認する
慰謝料の減額交渉における書き方の注意点1つ目は、慰謝料請求の内容を確認することです。
なぜなら、記載されている内容によって、回答書に書くべき内容も変わってくるためです。
慰謝料請求書で確認すべき事項については、以下の4つがあります。
確認事項2:慰謝料の金額と相場
確認事項3:慰謝料の支払・回答期限
確認事項4:時効が完成しているか
例えば、記載事実が間違っている場合には、その旨を説明し明確に否定することになります。
他方で、記載内容が正しければ、謝罪の意思を示して減額に必要な内容を書くことになります。
慰謝料請求書の確認事項については、以下の記事で詳しく解説しています。
2-2 注意点2:差出人を確認する
慰謝料の減額交渉における書き方の注意点2つ目は、差出人を確認することです。
なぜなら、差出人によって交渉の方針が変わってくることがあるためです。
具体的には、差出人によって以下のように交渉方針が異なります。
そのため、慰謝料の減額交渉を書く前に、差出人を確認して交渉の方針を立てることが重要です。
2-3 注意点3:感情的に書かない
慰謝料の減額交渉における書き方の注意点3つ目は、感情的に書かないことです。
なぜなら、感情的な内容の記載は、相手方との対立を深めてしまい大きなトラブルに発展するリスクがあるためです。
例えば、「減額しないと〇〇する」といったような脅し文句を書いてしまうと、交渉には絶対に応じないとの姿勢をとられ、そのまま裁判になってしまうこともあります。
そのため、回答書を書く場合、落ち着ける環境を作るなど感情的にならないようにすることが重要です。
3章 慰謝料の減額交渉は弁護士に任せるのがおすすめ!
不倫慰謝料の減額交渉は、弁護士に任せてしまうことをおすすめします。
なぜなら、慰謝料の減額交渉には、専門的な知識や経験が重要になってくるためです。
とくに、慰謝料の減額交渉は多数回に渡ることもあり、状況に応じた交渉方法が求められることもあります。
例えば、弁護士に依頼した場合、以下のものを任せることができます。
・通知書や示談書等の書面の作成
・交渉、交渉等の代理
・訴訟
そのため、慰謝料の減額交渉に不安のある方は、全て弁護士に任せてしまうことをおすすめします。
4章 慰謝料の減額交渉における弁護士費用の相場
慰謝料の減額交渉における弁護士費用の相場は、事務所によって異なりますが、おおよその相場は以下のとおりです。
※事務所によって異なるので、事前に確認することを推奨します。
各費用の内容については、以下の記事で詳しく解説しています。
5章 不倫慰謝料の減額交渉はリバティ・ベル法律事務所にお任せ|解決実績
不倫慰謝料を請求されたら、是非、リバティ・ベル法律事務所にご相談ください。
リバティ・ベル法律事務所は、不倫慰謝料問題に注力しており、この分野に圧倒的な知識とノウハウを持っています。
少数精鋭でご依頼を受けた一つ一つの案件について、不倫慰謝料問題に強い弁護士が丁寧に向き合っているところが弊所の強みです。
不倫慰謝料の拒否又は減額については、ご依頼者様の負担を軽減するために初回相談無料にて対応しておりますのでお気軽にお問い合わせください。
例えば、リバティ・ベル法律事務所の不倫慰謝料事件の解決実績は、以下のとおりです。
家族に知られずに交渉で解決することができた事例 (libertybell-law.com)
不倫慰謝料を25万円まで減額することに成功した事例 (libertybell-law.com)
6章 まとめ
今回は、慰謝料の減額交渉における書き方を説明した上で、書く際に注意すべきポイントを解説しました。
この記事の要点を簡単に整理すると以下のとおりです。
・慰謝料の減額交渉をする場合の書き方は以下の4つです。
書き方1:謝罪の意思があること
書き方2:悪質性を緩和する事情があること
書き方3:資力が乏しいこと
書き方4:求償権があること
・慰謝料の減額交渉における書き方の注意点は以下の3つです。
注意点1:慰謝料請求の内容を確認する
注意点2:差出人を確認する
注意点3:感情的に書かない
・慰謝料の減額交渉には、専門的な知識や経験が重要になってくるため、不安のある方は弁護士に任せてしまうことをおすすめします。
この記事が、慰謝料の減額交渉における書き方を知りたいと悩んでいる方の助けになれば幸いです。
以下の記事も参考になるはずですので読んでみてください。
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