熟年離婚したいけどお金がないとの悩みを抱えていませんか?
熟年離婚してもその後の生活ができなくなくなってしまったら困りますよね。
熟年離婚をしたいと考えているのであれば、お金がないことを理由に離婚をあきらめるべきではありません。
熟年離婚したいと考えている夫婦には、精神的・身体的DVといった深刻な悩みが含まれていることも多く、これを我慢し続けるのは好ましくありません。
もっとも、後悔のない熟年離婚をしたいと考えているのであれば、入念な準備を行うことは必要不可欠です。
実は、熟年離婚をしたいと考えている方の中には、勢いに任せて離婚したために、不利な条件で離婚することになり後悔してしまう方が後を絶たないのです。
私も、多くの離婚相談を受ける中で、もう少し早く相談をしてほしかったと感じることが少なからずあります。
この記事をとおして、熟年離婚したいと考えている方に後悔しないための知識を身に着けていただければ幸いです。
今回は、熟年離婚したいけど経済的に厳しいという場合でも、離婚を諦めるべきではない理由を説明したうえで、よくある離婚理由と必要な準備3つを解説していきます。
具体的には以下の流れで解説していきます。
この記事を読めば、熟年離婚をしたいと考えている方が後悔しないためにすべきことがよくわかるはずです。
目次
1章 熟年離婚したいけどお金がない!離婚はやめるべき?
熟年離婚したいと考えていても、離婚後の生活に不安を感じて踏みとどまってしまう方が少なくありません。
最近では「老後は2000万円必要」とも言われており、お金がないために熟年離婚を断念してしまう方もいらっしゃいます。
しかし、お金がないことを理由に熟年離婚を諦めるべきではありません。
なぜなら、適正な条件で離婚すれば十分な生活費を確保できることもあるためです。
そのため、熟年離婚したいと感じたときは、適正な条件で離婚できるよう準備を進めていくことが重要です。
2章 熟年離婚したい夫婦によくある離婚理由5つ
熟年離婚したいと考えている夫婦は、深刻な悩みを抱えていることもあります。
例えば、熟年離婚したいと考える夫婦によくある離婚理由は以下の5つです。
理由2:精神的・身体的DVがあった
理由3:不倫があった
理由4:子どもが自立した
理由5:介護が難しい
それでは各理由について順番に説明していきます。
2-1 理由1:性格の不一致
熟年離婚したい夫婦によくある離婚理由1つ目は、性格の不一致です。
性格の不一致は、結婚当初であれば離婚にまで至ることは少ないかと思います。
しかし、熟年離婚ともなると小さな積み重ねが大きな溝を生むこともあります。
例えば、お金の管理方法や家事の役割分担など、小さな違いが積み重なりストレスを感じるようになることもあるのです。
そのため、熟年離婚では性格の不一致が離婚理由となりやすいのです。
2-2 理由2:精神的・身体的DVがあった
熟年離婚したい夫婦によくある離婚理由2つ目は、精神的・身体的DVがあったことです。
夫婦の中には、DVに耐えかねて離婚を決断するということがあります。
しかし、実際には離婚を我慢してしまうケースも少なくありません。
例えば、未成年の子どもがいる場合のように、子どもが自立するまではDVに耐えながら生活することがあるのです。
そのため、熟年離婚のよくある理由として精神的・身体的DVが挙げられやすいのです。
2-3 理由3:不倫があった
熟年離婚したい夫婦によくある離婚理由3つ目は、不倫があったことです。
不倫は夫婦の信頼関係を悪化させ、夫婦関係を破綻させる原因となります。
熟年離婚ともなれば、積み上げてきた信頼に対する影響は甚大なものとなるでしょう。
そのため、不倫は熟年離婚のよくある離婚原因として挙げられます。
2-4 理由4:子どもが自立した
熟年離婚したい夫婦によくある離婚理由4つ目は、子どもが自立したことです。
子どもがいる場合、配偶者に不満があっても子どものために離婚を我慢することがあります。
しかし、子どもが自立すれば我慢する必要はないため、自立を機に離婚するケースが多いのです。
そのため、子どもが自立したことは熟年離婚のよくある離婚理由として挙げられるのです。
2-5 理由5:介護が難しい
熟年離婚したい夫婦によくある離婚理由5つ目は、介護が難しいことです。
熟年離婚では、配偶者の家族の介護が必要となっていることもあります。
しかし、介護は精神的にも肉体的にも大きな負担となるため、継続が難しいケースもあります。
例えば、60代で離婚した場合、配偶者が介護に全く協力しなければ体力的に介護ができないということもあるのです。
そのため、介護が難しいことは熟年離婚のよくある離婚理由といえます。
3章 熟年離婚したい方が読むべき体験談3つ
熟年離婚で満足のいく結果が得られるかは、実際の体験談を見るとわかりやすいです。
熟年離婚したい方が読むべき体験談は以下の3つです。
体験談2:財産分与で後悔した方の体験談
体験談3:モラハラから解放された方の体験談
それでは各体験談について順番に説明していきます。
3-1 体験談1:貯金を取られた方の体験談
熟年離婚したい方が読むべき体験談1つ目は、貯金を取られた方の体験談です。
この体験談は、50代の女性が夫と熟年離婚をしたケースです。
女性は、大学卒業後に就職し現在まで働いてきたものの、価値観の違いを理由に熟年離婚を決意しました。
女性は働いて貯金してきたお金は自分のものと考えていましたが、実際には違いました。
離婚をすると、夫婦の共有財産は半分にされてしまうのです。
そのため、女性が貯金してきたお金の半分は夫に渡すことになり、女性は貯金が減ったことから熟年離婚したことを後悔してしまいました。
3-2 体験談2:財産分与で後悔した方の体験談
熟年離婚したい方が読むべき体験談2つ目は、財産分与で後悔した方の体験談です。
この体験談は、60代で熟年離婚したケースです。
この夫婦では、長い別居期間を経た後に離婚することが決定しました。
しかし、その人は離婚後の財産分与で後悔してしまいます。
財産分与の2分の1ルールを知らず、3割で財産分与を要求してしまったのです。
そのため、不利な条件で財産分与したことで、その後の生活が不安定となり熟年離婚したことを後悔してしまったのです。
※出典:発言小町‐熟年離婚された方の経験談と現在の心境をお聞かせください。
3-3 体験談3:モラハラから解放された方の体験談
熟年離婚したい方が読むべき体験談3つ目は、モラハラから解放された方の体験談です。
この体験談は、56歳の女性が熟年離婚したケースです。
女性は22歳で有名企業勤めの夫とお見合い結婚しましたが、夫との結婚生活はモラハラの連続でした。
女性は、子どもの成績が悪いと「誰の血筋だろう」など嫌味を言われ続けてきました。
長年のモラハラに耐えかね、女性は子どもの自立を機に熟年離婚を決意します。
熟年離婚後はモラハラから解放され、新たな人生を謳歌しているそうです。
※出典:ハルメク365‐熟年離婚体験談!50代でモラハラ夫から解放されて
4章 後悔のない熟年離婚がしたい!必要な準備3つ
後悔のない熟年離婚をするには入念な準備が必要となります。
後悔のない熟年離婚に必要な準備は以下の3つです。
準備2:離婚後の生活をイメージする
準備3:配偶者の財産を調査する
それでは各準備について順番に説明していきます。
4-1 準備1:離婚交渉を弁護士に依頼する
後悔のない熟年離婚のために必要な準備1つ目は、離婚交渉を弁護士に依頼することです。
離婚をする場合、財産分与によって夫婦の財産を分け合うことになります。
しかし、財産分与の知識や経験が乏しいと、不利な条件で押し切られてしまうこともあります。
例えば、財産分与の割合は2分の1が原則ですが、妻3:夫7の割合で合意して後悔してしまうケースがあるのです。
そのため、財産分与を含む離婚交渉に不安を感じたら、弁護士に依頼するといいでしょう。
4-2 準備2:離婚後の生活をイメージする
後悔のない熟年離婚のために必要な準備2つ目は、離婚後の生活をイメージすることです。
熟年離婚後は生活が大きく変わることもあるため、安定した生活を送るためにも具体的な計画を立てておく必要があります。
例えば、1ヶ月に必要な生活費や就職するのか等、経済面でのシミュレーションが重要となるでしょう。
そのため、熟年離婚する前に、どのように生活していくのかイメージしておくといいでしょう。
4-3 準備3:配偶者の財産を調査する
後悔のない熟年離婚のために必要な準備3つ目は、配偶者の財産を調査することです。
財産分与では夫婦の財産を分け合うことになりますが、分けられるのは明らかになった財産だけです。
つまり、事前に財産を調査しておかなければ、公平な財産分与がされたとはいえないのです。
財産分与の対象となる財産については、例えば以下の5つがあります。
財産2:預金口座
財産3:株式
財産4:保険の解約返戻金
財産5:退職金
これらの財産の調査方法については以下の記事で詳しく解説しています。
5章 熟年離婚したい方によくある3つの疑問を解消
Q1:熟年離婚したいけど退職金はどうなる?
A.退職金も婚姻中に就業した部分については財産分与の対象となります。
なぜなら、婚姻中に就業した部分については、配偶者の内助の功が存在するためです。ただし、現に退職金が支給されていない場合には、退職金を分け合うためには支給される確実性が必要となります。
Q2:熟年離婚したいけど年金はどうなる?
A.年金も婚姻中に納付した厚生年金については財産分与の対象となります。
なぜなら、年金分割制度があり、合意分割や3号分割の方法によって分割することができるためです。いずれの方法によっても、分割割合は2分の1となることがほとんどです。
Q3:熟年離婚したいけど慰謝料はもらえる?
A.熟年離婚した場合、慰謝料をもらえるケースがあります。
なぜなら、慰謝料請求は財産分与請求とは異なる権利のため、法律の条件を満たす必要があるのです。ただし、財産分与は慰謝料を踏まえて行うことも可能であり、財産分与で慰謝料の全額が考慮されていれば別途慰謝料を請求することはできないため注意が必要です。
6章 熟年離婚の相談はリバティ・ベル法律事務所にお任せ
熟年離婚の相談は、是非、リバティ・ベル法律事務所にお任せください。
熟年離婚については、財産調査のノウハウ、経験が獲得金額に大きな影響が出てきます。
リバティ・ベル法律事務所は、離婚問題に注力しており、財産分与請求について圧倒的な知識とノウハウを持っています。
少数精鋭でご依頼を受けた一つ一つの案件について、離婚問題に強い弁護士が丁寧に向き合っているところが弊所の強みです。
熟年離婚については、ご依頼者様の負担を軽減するために初回相談無料にて対応しておりますのでお気軽にお問い合わせください。
熟年離婚の離婚交渉や調停、離婚裁判の弁護士費用については以下の頁をご参照ください。
身近な離婚情報誌 リーガレット (libertybell-law.com)
7章 まとめ
今回は、熟年離婚したいけどお金がないという場合でも、諦める必要がないことを説明したうえで、よくある離婚理由と必要な準備3つを解説しました。
この記事の要点を簡単に整理すると以下のとおりです。
・お金がない場合でも適正な条件で離婚するという選択肢もあります。
・熟年離婚したい夫婦によくある離婚理由は以下の5つです。
理由1:性格の不一致
理由2:精神的・身体的DVがあった
理由3:不倫があった
理由4:子どもが自立した
理由5:介護が難しい
・後悔のない熟年離婚のために必要な準備は以下の3つです。
準備1:離婚交渉を弁護士に依頼する
準備2:離婚後の生活をイメージする
準備3:配偶者の財産を調査する
・熟年離婚したい方によくある3つの疑問を解消
Q1:退職金も婚姻中に働いた部分については財産分与の対象となります。
Q2:年金も婚姻中に納付した厚生年金については財産分与の対象となります。
Q3:財産分与とは別に、法律上の条件を満たせば慰謝料を請求できます。
この記事が熟年離婚したいけどどうすべきか悩んでいる方の助けになれば幸いです。
以下の記事も参考になるはずですので読んでみてください。
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