オンラインゲーム上の不倫に慰謝料請求できるのか知りたいと悩んでいませんか？
オンラインゲーム上のやり取りだけで慰謝料を請求されると驚きますよね。
オンラインゲーム上だけの不倫でも、慰謝料を請求されてしまう場合があります。
不倫とは、配偶者以外の異性と肉体関係を持つことをいいます。
そのため、単にオンラインゲームでやり取りしただけでは、不倫にはあたりません。
しかし、肉体関係がない場合でも、過激なやり取りをしていた場合には慰謝料請求が認められることがあります。
なぜなら、過激なやり取りは夫婦生活に悪影響を与えるためです。
実は、慰謝料請求が認められる可能性があるにもかかわらず請求を無視してしまい、相場よりも高い金額を負担することになるケースもあるのです。
この記事を通して、オンラインゲーム上のどんな行為が慰謝料請求の対象になるのか知っていただければと思います。
今回は、オンラインゲーム上の不倫に慰謝料請求が認められるのかを説明した上で、実際の請求への対処法を解説していきます。
具体的には、以下の流れで解説していきます。
この記事を読めば、オンラインゲームと不倫の関係がよくわかるはずです。
目次
１章 オンラインゲームでのやり取りは不倫にあたらない
不倫とは、配偶者以外の人と肉体関係を持つことをいいます。
つまり、肉体関係がなければ、法律上は、不倫にあたらないことになります。
例えば、オンライン上での協力プレイやチャット等の交流は、肉体関係がないため不倫にはあたらないといえます。
そのため、オンラインゲームでの単なるやり取りは、不倫にはあたりません。
どんな行為が不倫にあたるのかは、以下の記事で詳しく解説しています。
２章 オンラインゲームでの不倫に対する慰謝料請求の可否
不倫にあたらない場合でも、過激なやり取りの場合には慰謝料請求が認められてしまうことはあります。
なぜなら、過激なやり取りは夫婦仲を悪化させるおそれがあるためです。
例えば、オンラインゲーム上で「○○の彼氏は俺なんだから」「○曜日にいちゃいちゃできる？」といったやり取りは、配偶者を酷く傷つけてしまうおそれがあります。
他にも、性交渉をうかがわせるようなやり取りも、同様に配偶者を傷つけてしまうでしょう。
実際、裁判例でも「恋愛感情の吐露と見られる手紙」を書いた行為等が、配偶者に精神的苦痛を与えたとされています（東京簡易裁判所平成１５年３月２５日）。
そのため、肉体関係がなくても過度に親密な内容のやり取りがあれば、慰謝料請求は認められてしまうことがあります。
３章 オンラインゲーム上の不倫における証拠
不倫慰謝料請求が認められるには、不倫があったといえる証拠が必要となります。
例えば、不倫の証拠になりやすいものとしては以下のものがあります。
・領収書やクレジットカードの利用明細
・LINEやメール、SNSの投稿
・手紙やプレゼント
・インターネットの検索履歴等
オンラインゲームは、これらのように形として残るものは少なく不倫が発覚することは少ない傾向にあります。
なぜなら、不正アクセス禁止法との関係で、オンラインゲームへのログインは本人しかできないため、通知画面等を見られなければ、チャット内容を知られることはないためです。
しかし、親しくなった人とはオンラインゲームを離れてSNSでも繋がることがあります。
この場合には、SNSの投稿内容等を発端として不倫発覚の原因になることがあります。
不倫の証拠については、以下の記事で詳しく解説しています。
４章 オンラインゲームにおける不倫慰謝料請求への対処法３つ
オンラインゲームのやり取りを理由に慰謝料を請求されたら、適切に対処していくことが重要です。
オンラインゲームにおける不倫慰謝料請求への対処法は以下の３つです。
対処法２：減額交渉する
対処法３：弁護士に相談する
それでは、各対処法について順番に解説していきます。
４－１ 対処法１：事実関係をよく確認する
オンラインゲームにおける不倫慰謝料請求への対処法１つ目は、事実関係をよく確認することです。
なぜなら、事実関係次第で効果的な対応方法が大きく変わることもあるためです。
例えば、単に一緒にオンラインゲームをしていたにすぎない場合には、そういう関係ではないと説明し理解を得られるよう努力することになるでしょう。
他方で、オンラインゲーム上で過激なやり取りをしていた場合には、慰謝料の減額交渉をしていく方向になりやすいです。
そのため、慰謝料を請求されたら、まず事実関係をよく確認することが重要といえます。
４－２ 対処法２：減額交渉する
オンラインゲームにおける不倫慰謝料請求への対処法２つ目は、減額交渉することです。
オンラインゲーム上での過激なやり取りは、慰謝料請求の対象になることがあります。
しかし、この場合に認められる金額は低くなりやすいため、減額交渉の必要性が高いです。
なぜなら、肉体関係がないことから、通常の不倫と比べて配偶者への精神的ダメージが大きくないためです。
具体的には、不倫慰謝料の相場の違いは以下のようになっています。
・肉体関係のない不倫慰謝料請求：０～５０万円程度
そのため、慰謝料の金額が相場よりも高ければ、減額交渉をしていくことが重要です。
４－３ 対処法３：弁護士に相談する
オンラインゲームにおける不倫慰謝料請求への対処法３つ目は、弁護士に相談することです。
不倫慰謝料請求を満足のいく結果で終わらせるためには、早い段階で方針を立てていくことが必要になります。
しかし、どのようなやり取りが慰謝料請求の対象になるかは曖昧な部分があり、判断に悩むこともあるかと思います。
また、内容証明が届いた場合には、相手は裁判を見据えているため、早期に解決できる最後の機会になります。
そのため、オンラインゲーム上のやり取りを理由として、内容証明で慰謝料を請求されたら、弁護士に相談することをおすすめします。
５章 慰謝料の減額交渉はリバティ・ベル法律事務所にお任せ
慰謝料の減額交渉については、是非、リバティ・ベル法律事務所にお任せください。
慰謝料の減額交渉については、交渉力の格差が減額金額に大きく影響してきます。
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６章 まとめ
今回は、オンラインゲーム上の不倫に慰謝料請求が認められるのかを説明した上で、実際の請求への対処法を解説します。
この記事の要点を簡単に整理すると以下のとおりです。
・オンラインゲームでのやり取りは、肉体関係がないため不倫にはたりません。
・オンラインゲームでのやり取りが過激な場合、慰謝料請求が認められることはあります。
・オンラインゲーム上のやり取りは不正アクセス禁止法との関係で知られることはありませんが、外部ツールを用いるとこれが証拠になることがあります。
・オンラインゲームにおける不倫慰謝料請求への対処法は以下の３つです。
対処法１：事実関係をよく確認する
対処法２：減額交渉する
対処法３：弁護士に相談する
この記事が、オンラインゲーム上のやり取りが不倫にあたるのか知りたいと悩んでいる方の助けになれば幸いです。
以下の記事も参考になるはずですので読んでみてください。
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