娘が不倫の慰謝料を請求されたらどうすればいいのか知りたいと悩んでいませんか?
娘のために何か行動を起こしてあげたいと考えているものの、具体的にどのように行動すれば良いのかわからず不安になりますよね。
娘が不倫をしても親が法的な責任を負うことはありませんが、解決に向けて尽力することはできます。
例えば、娘が不倫の慰謝料を請求された場合、親としては以下のような行動を取ることができます。
・弁護士を紹介する
・相談に乗る
一般的に、慰謝料の相場は10~300万円程度とされていますが、請求書に記載される金額は300万円と高額なものが多い印象を受けます。
実際、300万円全額が認められるケースは多くなく、相場よりも高い場合には減額できる可能性があります。
しかし、慰謝料の減額に必要な行動を取らなければ、相場よりも高い慰謝料を支払うことになるケースもあります。
実は、家族に迷惑を掛けたくないと、請求された金額をそのまま支払ってしまい、必要以上の負担をすることになってしまったということもあるのです。
大切な家族を守るため、この記事をとおして親が取るべき行動について知っていただければと思います。
今回は、娘が不倫することのリスクを説明したうえで、慰謝料請求された場合に親が取るべき行動について解説していきます。
具体的には、以下の流れで解説していきます。
この記事を読めば、娘が不倫の慰謝料を請求された場合に親が取るべき行動がよくわかるはずです。
目次
1章 娘が不倫していることのリスク3つ
不倫は違法な行為にあたり、社会的な責任だけでなく法的責任が発生することもあります。
娘が不倫していることのリスクは以下のとおりです。
リスク2:慰謝料請求されるおそれ
リスク3:離婚されるおそれ
それでは各リスクについて順番に解説していきます。
1-1 リスク1:娘夫婦の家族関係が悪化するおそれ
娘が不倫していることのリスク1つ目は、娘夫婦の家族関係が悪化するおそれがあることです。
不倫は配偶者を裏切るものであり、不倫が発覚すると対立状態になってしまうことも少なくありません。
こうした状況では配偶者と冷静に話し合うことが難しくなり、家族として機能しなくなってしまいます。
最終的には、家族として続けていくことができず、別居するなど完全に生活が分離されてしまうこともあります。
1-2 リスク2:慰謝料請求されるおそれ
娘が不倫していることのリスク2つ目は、慰謝料請求されるおそれがあることです。
不倫は法律上違法とされており、慰謝料請求の対象になることがあります。
不倫の慰謝料請求は交渉で解決できることが多いですが、中には裁判にまで発展することもあります。
例えば、感情的な対立が深い場合には交渉をすることができなくなり、そのまま訴訟を提起されてしまうのです。
不倫裁判の流れについては、以下の記事で詳しく解説しています。
1-3 リスク3:離婚されるおそれ
娘が不倫していることのリスク3つ目は、娘の夫から離婚されるおそれがあることです。
不倫は離婚事由にあたるとされており、不倫された側は離婚を請求することができます。
他方で、不倫をした側からの離婚請求については、大きな制限があるので注意が必要です。
不倫した側からの離婚請求については、以下の記事で詳しく解説しています。
2章 娘が不倫の慰謝料を請求された場合に親として取るべき行動3つ
慰謝料請求された場合、その後の行動が慰謝料金額を大きく左右することがあります。
慰謝料を適正な範囲に抑えるためにも、適切な行動について一緒に確認していきましょう。
娘が不倫の慰謝料を請求された場合に親として取るべき行動は以下のとおりです。
行動2:弁護士を紹介する
行動3:相談に乗る
それでは各行動について順番に解説していきます。
2-1 行動1:不倫のリスクを説明する
娘が不倫の慰謝料を請求された場合に親として取るべき行動1つ目は、不倫のリスクを説明することです。
不倫をしている方の中には、慰謝料の金額はあまり大きくならないだろうと考えている方もいます。
しかし、慰謝料の相場は10~300万円程度とされており、適正な金額は事案によって大きく変動します。
というのも、慰謝料の金額は様々な事情を考慮するので、細かな事実の違いが影響するためです。
具体的には、以下のような事情が慰謝料金額の算定において考慮されることがあります。
・婚姻期間の長さ
・不倫期間の長さ
・不倫の回数
・反省や謝罪の有無
・子どもの有無
・妊娠中か否かなど…
例えば、不倫によって離婚した場合と別居した場合を比較すると、適正な金額は100万円近く変動することがあります。
そのため、親としてはまず不倫のリスクを説明し、慰謝料請求に対して真剣に向き合うことができる状況を作ることが重要です。
2-2 行動2:弁護士を紹介する
娘が不倫の慰謝料を請求された場合に親として取るべき行動2つ目は、弁護士を紹介することです。
実際に法的なトラブルが発生した場合、そもそもどうやって弁護士に相談すればいいのかわからないといったことがあります。
この場合、まずは不倫を専門とする弁護士を紹介し、相談の方法について説明することが重要になります。
相談の手続や内容は法律事務所によって異なりますが、相談したい法律事務所のホームページに記載されていることが多いです。
最近では、対面での面談だけでなく、オンライン面談に対応している法律事務所も増えてきています。
負担を減らしたい場合には、オンライン面談を活用してみるのもいいでしょう。
2-3 行動3:相談に乗る
娘が不倫の慰謝料を請求された場合に親として取るべき行動3つ目は、相談に乗ることです。
不倫に及ぶ理由として多いものは、例えば現状への不満や新たな刺激が欲しいといったことが挙げられます。
慰謝料請求が解決したとしても、根本的な原因が解決していなければ再び不倫に及んでしまうおそれがあるのです。
そのため、慰謝料請求への対応だけでは根本的な解決が難しいと感じた場合には、相談に乗って悩みの解決に協力していくことが重要です。
3章 娘が不倫の慰謝料を請求されたらまず確認すべき事項4つ
慰謝料請求された場合、今後の方針を立てるためにまずは請求の内容を確認する必要があります。
娘が不倫の慰謝料を請求されたらまず確認すべき事項は以下のとおりです。
確認事項2:請求金額
確認事項3:妥当な慰謝料金額
確認事項4:回答期限
それでは各事項について順番に解説していきます。
3-1 確認事項1:請求の対象とされている不倫の事実
娘が不倫の慰謝料を請求されたらまず確認すべき事項1つ目は、請求の対象とされている不倫の事実です。
慰謝料請求書に記載されている不倫の事実は、慰謝料を支払うべきか否かの重要な判断要素になります。
実際の慰謝料請求書には、不倫の事実は以下のように記載されていることがあります。
しかし、請求書記載の事実が、実際の事実とはまったく異なる場合もあります。
例えば、請求書には肉体関係をもったと記載されていたものの、実際には単に食事をしていただけの場合、慰謝料は発生しないことになります。
こうした場合には、慰謝料請求を無視せず、ハッキリと支払を拒否することが望ましいです。
3-2 確認事項2:請求金額
娘が不倫の慰謝料を請求されたらまず確認すべき事項2つ目は、請求金額です。
請求書に記載された金額は、相手方が求める慰謝料の上限であるため、防御にどれだけ力を入れるか判断するための材料になります。
例えば、請求金額が50万円程度の場合、減額に成功しても弁護士費用の方が高くなってしまうおそれがあります。
他方で、150万円以上の場合は、防御に相当の力を入れてでも減額交渉していくことが利益に繋がりやすいです。
実際の慰謝料請求書には、請求金額は以下のように記載されていることがあります。
3-3 確認事項3:妥当な慰謝料金額
娘が不倫の慰謝料を請求されたらまず確認すべき事項3つ目は、妥当な慰謝料金額です。
妥当な慰謝料金額を確認することは、今後の対応方針を検討する上で重要な判断要素になります。
というのも、妥当な慰謝料金額を把握することで、減額可能性や交渉の方針を明確にすることができるためです。
不倫慰謝料の相場は、以下の早見表で確認することができます。
実際の慰謝料請求書では、妥当な慰謝料金額は以下のように確認することができます。
3-4 確認事項4:回答期限
娘が不倫の慰謝料を請求されたらまず確認すべき事項4つ目は、回答期限です。
回答期限は絶対のものではありませんが、期限内に回答しておくことが望ましいです。
回答期限を過ぎてしまうと、相手方に不誠実な対応だという印象を与えてしまうおそれがあります。
不誠実な印象を与えてしまうと交渉が難航することもあるので、回答期限を確認していつまでに回答すればいいのか把握しておきましょう。
実際の慰謝料請求書には、回答期限は以下のように記載されていることがあります。
4章 娘が不倫しても親に慰謝料の支払義務はない
娘が慰謝料を支払わない場合、相手方は親に慰謝料の支払を求めてくることがあります。
しかし、このような慰謝料の請求に応じる必要はありません。
というのも、不倫をしたのは娘であり、親は不倫とは無関係であるためです。
そのため、相手方から直接慰謝料を請求されたとしても、親に慰謝料の支払義務は生じないのです。
ただし、親が娘の代わりに慰謝料を支払うといったことはできます。
この場合には、娘の代わりに支払ったことがわかるような証拠、例えば領収書などを残しておきましょう。
5章 娘が不倫の慰謝料を請求されたら弁護士に相談を
不倫慰謝料の相場は一般的な金銭感覚からすれば高額であり、簡単に支払うことができるものではありません。
不倫が多いとされている20代ではその傾向が強く、慰謝料を減額すべき必要性はより高くなります。
そのため、娘が不倫の慰謝料請求をされた場合、満足のいく結果を得やすくするために弁護士と相談することが望ましいです。
特に、相手方の弁護士から慰謝料を請求された場合、相手方は裁判を見据えて行動しています。
この場合、交渉や裁判で不利にならないよう早い段階で方針を検討し、必要な証拠を集めていかなければいけません。
そのため、相手方の弁護士から慰謝料請求された場合には、早い段階で弁護士に相談することをおすすめします。
6章 慰謝料の減額交渉はリバティ・ベル法律事務所にお任せ
慰謝料の減額交渉については、是非、リバティ・ベル法律事務所にお任せください。
慰謝料の減額交渉については、交渉力の格差が減額金額に大きく影響してきます。
リバティ・ベル法律事務所では、慰謝料の減額交渉について圧倒的な知識とノウハウを蓄積しておりますので、あなたの最善の解決をサポートします。
リバティ・ベル法律事務所では、慰謝料の減額交渉に関して、「初回相談無料」を採用していますので、少ない負担で気軽にご相談できる環境を整えています。
慰謝料の減額交渉に悩んでいる方は、一人で抱え込まずにお気軽にご相談ください。
7章 まとめ
今回は、娘が不倫することのリスクを説明したうえで、慰謝料請求された場合に親が取るべき行動について解説しました。
この記事の要点をまとめると、以下の通りです。
・娘が不倫していることのリスクは以下の3つです。
リスク1:娘夫婦の家族関係が悪化するおそれ
リスク2:慰謝料請求されるおそれ
リスク3:離婚されるおそれ
・娘が不倫の慰謝料を請求された場合に親として取るべき行動は以下の3つです。
行動1:不倫のリスクを説明する
行動2:弁護士を紹介する
行動3:相談に乗る
・娘が不倫の慰謝料を請求されたらまず確認すべき事項は以下の4つです。
確認事項1:請求の対象とされている不倫の事実
確認事項2:請求金額
確認事項3:妥当な慰謝料金額
確認事項4:回答期限
・娘が不倫をしても親に慰謝料の支払義務はないが、娘の代わりに支払うことはできる。
・娘が不倫の慰謝料を請求されたら弁護士に相談することが望ましい。
この記事が、娘が不倫の慰謝料を請求されたらどうすればいいのか知りたいと悩んでいる方の助けになれば幸いです。
以下の記事も参考になるはずですので読んでみてください。
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