不倫慰謝料を請求されたらすぐ支払わない!上手な減額交渉の方法4つ

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弁護士 籾山 善臣

リバティ・ベル法律事務所|神奈川県弁護士会所属
取扱分野は、浮気・不倫問題、離婚問題、労働問題等。
敷居の低い弁護士を目指し、依頼者に寄り添った、クライアントファーストな弁護活動を心掛けている。持ち前のフットワークの軽さにより、スピーディーな対応が可能。

不倫慰謝料を請求されたらすぐ支払わない!上手な減額交渉の方法4つ

突然、不倫慰謝料を請求されて困っていませんか?

不倫が悪いことだとはわかっていても、高額の請求をされるとパニックになってしまいますよね。

結論としては、不倫慰謝料を請求されたとしても、すぐには支払わないでください

なぜなら、最初に請求されている不倫慰謝料の金額は適正金額よりも高額であることが多いためです

過大な不倫慰謝料を請求されている場合には、正しい手順で交渉をすることにより、裁判にならずに減額できる可能性があります。

しかし、不倫慰謝料を請求された方からの相談では、焦ってしまったためか誤った対処をしてしまっている方をよく目にします

例えば、不倫慰謝料を請求された場合にしてはいけない「2大NG対応」を挙げると以下のとおりです。

2大NG対応
・内容を確認せずに示談書にサインする
・通知書が届いているのに無視をする

このような対応をしようとしてしまっている方はよく注意してください。

誤った対処をしてしまうと、必要以上の労力や費用がかかってしまいかねません

今回は、不倫慰謝料を請求された場合の正しい減額交渉の方法について分かりやすく解説していきます。

具体的には、以下の流れで説明していきます。

この記事を読めば不倫慰謝料を請求されたらどのように対処すればいいのかがよくわかるはずです。

目次

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1章 不倫慰謝料を請求されたらすぐに支払ってはいけない|正しい解決までの流れ

不倫慰謝料を請求されたら、請求されている金額をすぐに支払ってはいけません

なぜなら、請求されている不倫慰謝料の金額は、適正な金額よりも高いことが多いからです

例えば、あなたが不倫慰謝料として300万円を請求されていたとします。

しかし、実際に、不倫慰謝料として300万円もの支払いをしなければならないケースはほとんどなく、特に悪質性が高いような場合に限定されています。

あなたの事案における不倫慰謝料の適正金額が100万円だとすれば、正しく解決すれば200万円の減額をすることができる可能性があるのです。

慰謝料減額のイメージ

具体的には、不倫慰謝料を正しく解決するまでの流れは以下のとおりです。

流れ1:不倫慰謝料を請求される
流れ2:請求に対する回答を行う
流れ3:免除・減額の交渉を行う
流れ4:示談書の作成を行う

不倫問題を解決するまでの流れ

それでは、各流れについて一緒に見ていきましょう。

1-1 流れ1:不倫慰謝料を請求される

流れ1:不倫慰謝料を請求される

まず、不倫慰謝料を請求されるところから始まります

例えば、口頭で請求されることもありますし、メールやLINEで請求されることもあります。

書面での請求が届いた場合には、特に注意が必要です。一歩対処を誤ると様々な不利益が生じてしまうリスクがあります。

まずはどのような請求をされているのかにつきよく確認しましょう。

「相手方の請求方法ごとの切迫度」は第2章で、「請求内容ついての確認事項」は第3章で詳しく解説します。

1-2 流れ2:請求に対する回答を行う

流れ2:請求に対する回答を行う

不倫慰謝料を請求された場合には、これに対して回答を行うようにしましょう

無視すると、解決にかかる労力や費用が格段に増えてしまいます。

回答書という形で返答することがおすすめです。

回答書については、ケースごとに記載すべき事項が異なってきます。

ケースごとの回答書の記載事項については、第4章で解説します。

1-3 流れ3:免除・減額の交渉を行う

流れ3:免除・減額の交渉を行う

不倫慰謝料請求に対して、回答したら争点が明確となりますので、免除・減額の交渉を行うことになります

双方で折り合いがつくかどうか協議しましょう。

交渉は、電話や書面、面談など、その時々に応じた適切な方法を選択します。

不倫慰謝料を減額するためにどのように交渉すればいいのかについては、第5章で解説します。

1-4 流れ4:示談書の作成を行う

流れ4:示談書の作成を行う

あなたが支払うべき不倫慰謝料の金額について、合意ができましたら、示談書を作成しましょう

合意内容を明確にしておかないと、後から、紛争が再燃してしまう可能性があるためです。

示談書に関しては、第6章で解説します。


2章 どのように請求された?不倫慰謝料を請求された方法で分かる切迫度5段階

不倫慰謝料については請求された場合には、それがどのような方法で請求されたものであるにせよ、何らかの対処は行うべきです。

しかし、どのような方法により請求されたかにより、対処を誤ってしまった場合に生じてしまうリスクの度合い、つまり切迫度に差があります。

特に、切迫度が、「★★★★☆」以上の事案については、自分1人での対処が難しくなってきますので、すぐに弁護士に相談することがおすすめです

以下では、あなたが今どのような状況に置かれているのかを知っていただくために、各請求方法の切迫度を説明していきます。

切迫度

2-1 口頭での請求【切迫度:★☆☆☆☆】

口頭での請求については、切迫度は「★☆☆☆☆」です。

どの程度本気で慰謝料の請求をするつもりがあるのかが不明であり、その後、慰謝料を請求されないこともあります。

ただし、示談書などを示されて、それにサインしてしまうと状況は大きく変わってしまいますので、示談書を出されても安易にサインしないようにしましょう。

2-2 メールやLINEによる請求【切迫度:★★☆☆☆】

メールやLINEによる請求については、切迫度は「★★☆☆☆」です。

誠実に対応をすることにより、早期に解決を図ることができる可能性もあります

また、不誠実な対応をしてしまうと、弁護士から内容証明郵便が届くこともあり、一気に切迫度が上昇してしまう可能性があります。

ただし、例外的に、自宅や会社に通知書を送ることを避けるためにメールやLINEによる請求が用いられることがあります。

この場合には、弁護士などの専門家に相談している可能性もあり、切迫度としては「★★★☆☆」と同等程度と考えられます。

2-3 普通郵便による請求【切迫度:★★★☆☆】

普通郵便による請求については、切迫度は「★★★☆☆」です。

普通郵便による請求の場合には、請求者が不倫慰謝料の相場や考えた方を調査して、弁護士などに相談したうえで行っている可能性があります

また、一度、内容証明郵便の受け取りを拒絶したところ、普通郵便が届くケースがあります。

この場合には、受け取りを拒絶できないように普通郵便で送付するものですで、切迫度としては、内容証明郵便による請求と同等以上となります。

2-4 内容証明郵便による請求【切迫度:★★★★☆】

内容証明郵便による請求については、切迫度は「★★★★☆」です。

内容証明郵便は、その書面の内容を証拠に残すことを目的とした郵送方法です。

つまり、裁判まで念頭に置いた方法となります

また、内容証明郵便を発送するには、2000円程度の費用や決められた書式で作成する手間もかかります。

そのため、内容証明郵便が届いた場合には、早期に解決できる最後の機会となりますので、すぐに弁護士に相談することをおすすめします

2-5 裁判所への訴訟提起による請求【切迫度:★★★★★】

裁判所への訴訟提起による請求については、切迫度は「★★★★★」です。

あなたがこれを無視すると敗訴することになり、相手方が強制的に慰謝料を回収するためにあなたの財産等を差し押さえてしまう可能性があります

まずは答弁書を提出する必要がありますので、やはり弁護士に相談することをおすすめします

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3章 不倫慰謝料を請求されたらまず確認すべき事項4つ|チェック表付き

不倫慰謝料を請求されたら、まずは確認すべき事項があります。

なぜなら、これらの事項を確認しないことには、方針や見通しを立てることができないためです。

具体的には、不倫慰謝料を請求された場合に確認すべき事項は以下のとおりです。

不倫慰謝料を請求された場合に確認すべき事項チェック表
☑ 確認事項1:請求の対象とされている不倫の事実
☑ 確認事項2:請求金額
☑ 確認事項3:妥当な慰謝料金額
 ☑ 別居・離婚の有無
 ☑ 婚姻期間
 ☑ 不倫の期間・回数
 ☑ 未成熟子の有無
☑ 確認事項4:回答期限

それでは、各チェック事項について順番に説明していきます。

3-1 確認事項1:請求の対象とされている不倫の事実

チェック事項の1つ目は、請求の対象とされている不倫の事実です。

いつからいつまでの、どのような行為について、慰謝料を請求されているのかがわからないと、慰謝料を支払うべきかについても判断できないためです。

不倫慰謝料請求書【例】 不貞の対象となる事実の確認方法
不貞の対象となる事実

ただし、請求者は不倫の対象となる行為について、具体的に記載していない場合があります。

このような場合には、事案により対応が異なりますが、例えば、どのような行為について慰謝料を請求しているのか特定を求めることなどがあります。

3-2 確認事項2:請求金額

チェック事項の2つ目は、請求金額です。

請求されている金額は、あなたが支払うことになるリスクの上限ともいえる数字なので、どの程度の費用や労力をかけて防御を行うのかの判断材料となります

例えば、元々の請求金額が50万円程度であれば、弁護士に依頼しようとしても、減額できる利益に比べて費用倒れになってしまうことが多いでしょう。

これに対して、請求されている金額が150万円~500万円程度である場合には、弁護士費用や労力をかけてでも防御を図っていくことが利益となることが多いでしょう。

不倫慰謝料請求書【例】請求金額の確認方法
請求金額

3-3 確認事項3:妥当な慰謝料金額

チェック事項の3つ目は、妥当な慰謝料金額です。

妥当な慰謝料金がわかれば、相手方から請求されている金額からどの程度減額できる可能性があるのか、どのように減額を交渉していくべきかを把握することができます。

適正な不倫慰謝料の相場については、以下の早見表をご覧ください。

浮気不倫(不貞)慰謝料早見表

不倫慰謝料の相場については以下の記事で詳しく解説しています。

そのため、妥当な金額を判断するために以下の要素を確認するようにしましょう。

・別居・離婚の有無
・婚姻期間
・不倫の期間・回数
・未成熟子の有無
不倫慰謝料請求書【例】妥当な慰謝料金額
妥当な金額

3-4 確認事項4:回答期限

チェック事項の4つ目は、回答期限です。

通知書に書かれている回答期限は、法的な拘束力はありませんので、この期間を徒過したからと言って、何か大きな不利益が生じるものでもありません

ただし、回答の目安となりますし、相手方にも回答期間を徒過してしまうと不誠実な対応だと捉えられてしまうこともあります。

そのため、いつまでに回答した方が良いのか確認しておくようにしましょう。

不倫慰謝料請求書【例】回答期限
回答期限

4章 ケース別!不倫慰謝料を請求された場合の回答方法【ひな形付き】

不倫慰謝料を請求された場合の回答方法については、そのケースごとに異なります。

代表的なケースとしては例えば以下のものがあります。

ケース1:慰謝料の請求金額が高すぎる
ケース2:慰謝料を支払うお金がない
ケース3:肉体関係がなかった
ケース4:既婚者だと知らなかった
ケース5:夫婦関係が破綻していた

以下では、ケースごとにその回答方法を説明していきます。

4-1 ケース1:慰謝料の請求金額が高すぎる

慰謝料の請求金が高すぎる場合には、不倫について謝罪の意思を示したうえで、減額要素の説明することになります

例えば、以下のとおりです。

回答書【ひな形】慰謝料の請求金額が高すぎる
 回答書 慰謝料の請求金額が高すぎる2
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4-2 ケース2:慰謝料を支払うお金がない

慰謝料の請求金が高すぎる場合には、不倫について謝罪の意思を示したうえで、資力がないことを説明して支払い方法等を協議することになります

例えば、以下のとおりです。

回答書【ひな形】慰謝料を支払うお金がない
回答書 慰謝料を支払うお金がない
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4-3 ケース3:肉体関係がなかった

肉体関係がなかった場合には、不倫についての事実を否定したうえで、慰謝料の支払いを拒絶することになります

例えば、以下のとおりです。

回答書【ひな形】肉体関係がなかった
回答書 肉体関係がなかった
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4-4 ケース4:既婚者だと知らなかった

既婚者だと知らなかった場合には、独身であると考えていたことやその理由を説明したうえで、慰謝料の支払いを拒絶することになります

例えば、以下のとおりです。

回答書【ひな形】既婚者だと知らなかった
回答書 既婚者だと知らなかった
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4-5 ケース5:夫婦関係が破綻していた

夫婦関係が破綻していた場合には、夫婦関係が破綻していたことやその理由を説明したうえで、慰謝料の支払いを拒絶することになります

例えば、以下のとおりです。

回答書【ひな形】夫婦関係が破綻していた
回答書 夫婦関係が破綻していた
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5章 不倫慰謝料を請求された場合の上手な減額交渉の方法

不倫慰謝料を請求された場合には、適正な慰謝料金額にするためには、上手に減額交渉をしていく必要があります。

不倫行為自体は悪いことですが、適正金額を超える慰謝料を負担する義務はないため、過大な請求には毅然とした態度で対応することも必要となります

例えば、減額交渉の方法のうち実践しやすいものを挙げると以下の4つがあります。

・方法1:真摯に謝罪する
・方法2:離婚や別居の有無を確認する
・方法3:求償権の放棄を求めるのか確認する
・方法4:支払い方法を協議する

不倫慰謝料の減額交渉の方法

それでは順番に説明していきます。

5-1 方法1:真摯に謝罪する

上手な減額交渉の方法の1つ目は、真摯に謝罪することです。

不倫行為をしたことが事実である場合には、反省の気持ちを伝えたうえで、今後繰り返さないことを約束しましょう

例えば、先ほどのように回答書に記載することの他にも、電話や直接会って話す際にも謝罪の気持ちを伝えるべきでしょう。

開き直ったり、不倫行為を継続したりすることのないように注意しましょう。

適切な謝罪の方法については以下の記事で詳しく解説しています。

5-2 方法2:離婚や別居の有無を確認する

上手な減額交渉の方法の2つ目は、離婚や別居の有無を確認することです。

離婚や別居の有無は、慰謝料の金額に大きく影響していきます。

同居したままの場合などには、請求者からは婚姻関係にどの程度影響がでたのかにつき、確認しない限り明らかにされないことがあります

また、「離婚も検討している」「婚姻関係が破綻に瀕している」などの単語が出て切ることもありますが、実際に離婚に至らないことも多いため、疑わしい場合には裏付けを確認した方が良いでしょう

5-3 方法3:求償権の放棄を求めるのか確認する

上手な減額交渉の方法の3つ目は、求償権の放棄を求めるのかを確認することです。

不倫相手に求償することができるか否かは、あなたが負担しなければならない金額にも大きく影響する事項です。

例えば、あなたが不倫相手の配偶者から慰謝料を請求されているケースでは、配偶者の責任とあなたの責任の割合は、6:4ないしは7:3程度とされる傾向にあります。

つまり、求償することができれば適正な慰謝料金額の半分以上の金額を不倫相手に負担してもらえる可能性があるのです

そのため、もしも不倫相手への求償権を放棄するように求めるのであれば、その分、慰謝料の金額についても減額するように交渉することができます

慰謝料請求と求償権の関係については以下の記事で詳しく解説しています。

5-4 方法4:支払い方法を協議する

上手な減額交渉の方法の4つ目は、支払い方法を協議することです。

あなたに資力がないような場合には、支払い方法などの協議をする際に減額交渉が可能な場合があります

例えば、分割であれば100万円支払うことができるが、一括での支払いということであれば現在の資産状況からは70万円しか支払うことができないなどの交渉をします。


6章 不倫慰謝料を請求されたら支払いは示談書作成後に行う

あなたが不倫慰謝料の請求をされた場合には、支払いは示談書の作成後に行うようにしましょう

なぜなら、示談書を作成する前に支払ってしまうと、どのような合意をしたのかがわかりませんので、後から追加で慰謝料を請求される等紛争が再燃するリスクがあるためです

例えば、口頭で慰謝料の金額は100万円と合意した場合に、あなたが100万円を支払ったとしましょう。

その後に、請求者が慰謝料の金額は150万円だから追加で50万円支払うように求めてきた場合、示談書がないと慰謝料の金額を100万円と合意したことを証明することが難しくなってしまいます。

そのため、追加の慰謝料請求が認められてしまうリスクがあるのです。

例えば、以下のような示談書を作成するようにしましょう。

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7章 不倫慰謝料を請求された場合に裁判となるケース

不倫慰謝料を請求された場合には、交渉で解決することができるケースも多いですが、裁判となってしまうケースもあります。

裁判になってしまうのがやむを得ない場合もありますが、対応次第では裁判を避けることができる場合もあります。

例えば、不倫慰謝料を請求された場合に裁判となるケースとしては以下の3つが挙げられます。

ケース1:不倫慰謝料を請求されたのに無視する
ケース2:双方が妥当と考える金額に乖離がある
ケース3:感情を逆撫でする

不倫慰謝料請求が裁判になるケース

それでは各ケースについて順番に説明していきます。

7-1 ケース1:不倫慰謝料を請求されたのに無視する

不倫慰謝料を請求された場合に裁判となるケースの1つ目は、不倫慰謝料を請求されたのに無視する場合です。

あなたが請求を無視すると、請求者は交渉により慰謝料を支払ってもらうことができなくなりますので、裁判により慰謝料を回収しようします

そのため、あなたが慰謝料の請求を無視すると裁判になる可能性が大きく上昇してしまうのです。

慰謝料請求を無視するリスクについては以下の記事で詳しく解説しています。

7-2 ケース2:双方が妥当と考える金額に乖離がある

不倫慰謝料を請求された場合に裁判となるケースの2つ目は、双方が妥当と考える金額に乖離がある場合です。

これはある程度やむを得ないところがありますが、請求者と被請求者との間で適正な慰謝料金額への見通しが異なっていると、双方の提案する金額が乖離しています。

例えば、請求者が200万円~300万円から下がらず、被請求者も25万円~100万円から上がらないなどの膠着状態になった場合、裁判で決着をつけることがあります

7-3 ケース3:感情を逆撫でする

不倫慰謝料を請求された場合に裁判となるケースの3つ目は、感情を逆撫でする場合です。

不倫が発覚した後も反省の態度をとらず、不倫関係を継続するなど請求者の感情を逆撫ですると、請求者があなたと和解することに消極的になってしまいます

そのため、裁判により法的責任を追及されるリスクが上がってしまうためです。


8章 不倫慰謝料を請求されたらリバティ・ベル法律事務所に相談

不倫慰謝料を請求されたら、リバティ・ベル法律事務所にご相談ください。

不倫慰謝料の拒否又は減額については、交渉力や知識の格差が金額に大きく影響する分野です。

リバティ・ベル法律事務所は、不倫慰謝料問題に注力しており、この分野に圧倒的な知識とノウハウを持っています

少数精鋭でご依頼を受けた一つ一つの案件について、不倫慰謝料問題に強い弁護士が丁寧に向き合っているところが弊所の強みです。

不倫慰謝料の拒否又は減額については、ご依頼者様の負担を軽減するために初回相談無料にて対応しておりますのでお気軽にお問い合わせください。

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9章 まとめ

以上のとおり、今回は、不倫慰謝料を請求された場合の正しい減額交渉の方法について分かりやすく解説しました。

この記事の要点を簡単に整理すると以下のとおりです。

まとめ

・不倫慰謝料を請求されたら、請求されている金額をすぐに支払ってはいけません。

・不倫慰謝料を請求された場合に確認すべき事項は以下のとおりです。
☑ 確認事項1:請求の対象とされている不倫の事実
☑ 確認事項2:請求金額
☑ 確認事項3:妥当な慰謝料金額
 ☑ 別居・離婚の有無
 ☑ 婚姻期間
 ☑ 不倫の期間・回数
 ☑ 未成熟子の有無
☑ 確認事項4:回答期限

・減額交渉の方法のうち実践しやすいものを挙げると以下の4つがあります。
方法1:真摯に謝罪する
方法2:離婚や別居の有無を確認する
方法3:求償権の放棄を求めるのか確認する
方法4:支払い方法を協議する

・あなたが不倫慰謝料の請求をされた場合には、支払いは示談書の作成後に行うようにしましょう。

この記事が不倫慰謝料を請求されて困っている方の助けになれば幸いです。

以下の記事も参考になるはずですので読んでみてください。

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