モンスター社員に直面した場合に最終的にどのような末路を迎えることになってしまうのか気になっていませんか?
数々の問題行動に、このままだとどのようになってしまうのか不安の種は尽きないですよね。
結論としては、「モンスター社員自身の末路」も、「モンスター社員を放置した企業の末路」も、いずれも悲惨なものとなります。
モンスター社員自身の末路は、モンスター社員を嫌われて孤立していきますし、昇進の目はなくなり、最終的には退職に至り、最悪の場合には路頭に迷うことになります。
モンスター社員を放置した企業の末路は、社員のやる気が下がり、生産性も低下していき、大量の離職者を出すとともに、取引先からの評判も下がっていきます。
例えば、モンスター社員の末路に関するエピソードとしては、以下のようなものがあります。
企業がモンスター社員による悲惨な末路を回避するためには、正しく対処していく必要があります。
実は、私が多くの人事労務に関する相談を受ける中でも、最近は驚くようなモンスター社員に関する相談が相次いでいます。
この記事をとおして、モンスター社員を放置し続けた場合の企業の末路が悲惨なものであることを知っていただき、このような結果を回避していただければと思います。
今回は、モンスター社員の悲惨な末路4つを紹介したうえで、必読のエピソードや企業としてとるべき対処法を解説していきます。
具体的には、以下の流れで説明していきます。
この記事を読めば、モンスター社員の末路と企業としてどのように対応していけばいいのかがよくわかるはずです。
目次
1章 モンスター社員の悲惨な末路4つ
モンスター社員の末路は、悲惨なものです。
他の従業員との人間関係も良好なものとはなりませんし、企業からの評価も悪くなる一方で働きづらい環境となっていきます。
例えば、モンスター社員の悲惨な末路としては以下の4つがあります。
末路2:閑職に追いやられる|評価されず昇進できなくなる
末路3:退職する|働きづらくなり自ら辞める
末路4:路頭に迷う|再就職活動に難航する
それでは順番に説明していきます。
1-1 末路1:自滅する|嫌われて孤立する
モンスター社員の悲惨な末路の1つ目は、嫌われて孤立していき自滅してしまうことです。
モンスター社員は、自分勝手な振る舞いや傲慢な態度から、他の従業員から煙たがられます。
モンスター社員と話すことにより疲れてしまうので、必要最低限の会話しかせず、可能な限り話しかけないという対応をとるようになっていきます。
その結果、モンスター社員は社内で孤立していくことになり、味方がいなくなってしまいます。
そのため、モンスター社員は、自分の振る舞いから自滅することになってしまうのです。
1-2 末路2:閑職に追いやられる|評価されず昇進できなくなる
モンスター社員の悲惨な末路の2つ目は、評価されず昇進できなくなり閑職に追いやられることです。
モンスター社員がいると生産性が下がりますし、人間関係も悪くなります。仮に個人としての能力やパフォーマンスが悪くなくても、企業からは評価されません。
とくにモンスター社員に他の従業員のマネジメントを任せるわけにはいきませんので、部下を付けることはできず、安易に昇進させることもできません。
また、企業としても、モンスター社員の態様により生産性が低下していれば、当該従業員への昇給も行いませんし、賞与についても不支給又は減額します。
そのため、モンスター社員は、閑職に追いやられることになり、キャリアや勤続年数に見合った待遇を受けることができなくなります。
1-3 末路3:退職する|働きづらくなり自ら辞める
モンスター社員の悲惨な末路の3つ目は、働きづらくなり自ら退職することです。
モンスター社員は、これまで説明したとおり、人間関係から孤立していきますし、仕事についても評価されません。
そうすると、職場での休憩時間やふとした瞬間に雑談をすることも難しくなっていきますし、十分な賃金をもらうこともできなくなっていきます。
そのため、その企業で働きづらくなっていき、自ら退職することを選ぶのです。
1-4 末路4:路頭に迷う|再就職活動に難航する
モンスター社員の悲惨な末路の4つ目は、再就職活動に難航し路頭に迷うことです。
モンスター社員はその立ち振る舞い等から、採用面接などでボロが出てしまうことが多いです。
企業は、モンスター社員を採用しないように、採用面接を複数回行ったり、インターンシップを行ったり、契約社員からスタートしたりなど、人間性を慎重に見極めるようになってきています。
これらの過程の中でモンスター社員の人間性が見えてしまうことがあり、中々採用に至らないのです。
加えて、近年では、前職紹介(リファレンスチェック)として、数十分にわたり具体的な質問がされることもあり、モンスター社員の場合は前職での評判の悪さが知られてしまうこともあります。
そもそも、前職紹介(リファレンスチェック)に協力してくれる同僚がいないケースも多いです。
そのため、モンスター社員は、再就職活動に難航し路頭に迷うことになるのです。
2章 モンスター社員を放置した企業の悲惨な末路4つ
モンスター社員により悲惨な末路を辿るのは、当該社員だけではなく、企業も同様です。
モンスター社員を放置すると、企業としても取り返しのつかない痛手が負うことになります。
例えば、モンスター社員を放置した企業の悲惨な末路としては以下の4つがあります。
末路2:生産性が低下する
末路3:大量の社員が離職する
末路4:取引先からの評判が下がる
それでは順番に説明していきます。
2-1 末路1:やる気が低下する
モンスター社員を放置した企業の悲惨な末路の1つ目は、やる気が低下することです。
従業員のやる気を維持するうえで職場の雰囲気は大事な要素です。
職場の雰囲気はモンスター社員が1人いるだけで大きく変わってしまいます。
ギスギスした雰囲気になってしまい、同じ空間にいることが苦痛になっていきます。
そのため、モンスター社員を放置すると従業員のやる気が下がってしまうことになります。
2-2 末路2:生産性が低下する
モンスター社員を放置した企業の悲惨な末路の2つ目は、生産性が低下することです。
モンスター社員がいると協調性に問題があり、コミュニケーションに齟齬が生じたり、無責任な態度により支障が生じたりすることがあります。
例えば、他の従業員はモンスター社員と話すことを避けるようになり、本来は分担した方がいい仕事まで、全部自分で抱え込んでしまうことがあります。
また、モンスター社員が他の従業員を頼ろうとせず、自分の能力を超えたプロジェクトを一人でやろうとして失敗してしまうことがあります。
加えて、モンスター社員が突然、仕事を休んだり、納期を守らなかったり等の皺寄せがチーム全体に及んでしまうことがあります。
そのため、モンスター社員を放置すると生産性が低下することになるのです。
2―3 末路3:大量の社員が離職する
モンスター社員を放置した企業の悲惨な末路の3つ目は、大量の社員が離職することです。
モンスター社員は、他の従業員に対して、辛辣な発言を繰り返したり、攻撃的な態度をとったりします。
これにより、他の従業員にはストレスが溜まっていってしまいます。そして、優秀な社員ほど、水面下で転職活動を行い、すぐに転職先を見つけてしまいます。
そのため、モンスター社員を放置すると、大量の社員が離職することになってしまうのです。
2-4 末路4:取引先からの評判が下がる
モンスター社員を放置した企業の悲惨な末路の4つ目は、取引先からの評判が下がることです。
モンスター社員は、他の従業員からだけではなく、取引先の企業からも評判が悪く、クレームがくることがあります。
また、モンスター社員が直接取引先とやり取りをしない場合でも、モンスター社員が原因で仕事のクオリティが維持できず、それが取引先から評価に影響します。
そのため、モンスター社員を放置しておくと、取引先からの評判が下がってしまうのです。
3章 モンスター社員の末路に関するエピソード3選
モンスター社員に関する実体験をまとめたエピソードはいくつかありますか、どれも迫真性に富んでおり、どのような末路を迎えるのかイメージしやすいものとなっています。
そのような中でも、以下の3つのエピソードについては、是非、皆さんに読んでいただければと思います。
エピソード2:新しい職場で、「上級モンスター社員」に出会ってしまった
エピソード3:自己主張が強すぎるモンスター新入社員。専門家に聞く行動心理と対策
3-1 エピソード1:野放しのモンスター社員の事例|逆パワハラの末路|迷惑社員の実例
おすすめのエピソードの1つ目は、「野放しのモンスター社員の事例|逆パワハラの末路|迷惑社員の実例」です。
このエピソードは、モンスター社員にガムを噛むのを注意したところ、パワハラと申告されることになってしまい自分が注意を受けることになってしまった事案です。
モンスター社員自身も3か月休職することになり、その後も他の従業員に高圧的な態度を続け、職場環境が悪くなっている状況がわかります。
モンスター社員による逆パワハラは以下の記事で詳しく解説しています。
3-2 エピソード2:新しい職場で、「上級モンスター社員」に出会ってしまった
おすすめのエピソードの2つ目は、「新しい職場で、「上級モンスター社員」に出会ってしまった」です。
このエピソードは、無断で遅刻や欠勤、早退したり、出張中に何も言わずに帰ったりする社員に出会った事案です。
周囲からの信頼や評判が悪くなっていき、他の従業員からの評判、企業の評価がともに最低になっている状況が分かります。
このエピソードの面白いところが、自身もモンスター社員であるとしている「おりばー」さんがモンスター社員の視点で、この上級モンスター社員の所業が異常性を説明しているところです。
3-3 エピソード3:自己主張が強すぎるモンスター新入社員。専門家に聞く行動心理と対策
おすすめのエピソードの3つ目は、「自己主張が強すぎるモンスター新入社員。専門家に聞く行動心理と対策」です。
このエピソードは、虚言癖のある侵入社員が他の従業員の評判を落とすような発言を繰り返していた事案です。
嘘がバレ始めた途端、早退や長期の欠勤を繰り返すようになり、入社から3ヵ月後、逃げるように退職しました。
4章 企業がモンスター社員による悲惨な末路を回避するための対処法
企業がモンスター社員による悲惨な末路を回避するためには、放置してはならず、積極的に対処していく必要があります。
モンスター社員を放置しているとどんどん被害は大きくなっていってしまいます。
具体的には、モンスター社員による悲惨な末路を回避するための対処手順は以下のとおりです。
まずは、モンスター社員に問題点を指摘し、改善を促すことになります。口頭による指導で改善されない場合には、メールなどで指摘し、最終的には書面による指導を検討しましょう。
次に、定期面談を実施することにより敵的に状況を確認社員との間で認識を共有することにより、改善の実効性を高めましょう。
また、業務改善指導や定期面談を経ても改善が見込めないようであれば、懲戒処分を検討することになります。他にも、配置転換等により問題を解決できないかを検討します。
上記手段でも解決が難しい場合には、退職を検討してもらうことになります。
まずは解雇する前に退職勧奨を行い任意に退職してもらうことを試みましょう。退職勧奨に応じてもらえない場合には、十分に証拠を集めたうえで解雇を行うこと検討します。
モンスター社員への対応手順については、以下の記事で詳しく解説しています。
5章 モンスター社員への対応はリバティ・ベル法律事務所にお任せ
モンスター社員への対応はリバティ・ベル法律事務所にお任せください。
モンスター社員の問題は良好な職場環境や職場秩序を維持するために、状況に応じた適切な対応をする必要があります。
弁護士であれば誰でも良いというわけではなく、人事労務問題に力を入れている弁護士を探すことが重要となります。
リバティ・ベル法律事務所では、人事労務問題に圧倒的な知識とノウハウを有しており、これまでの経験をもとに最善の解決をご提案いたします。
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6章 まとめ
以上のとおり、今回は、モンスター社員の悲惨な末路4つを紹介したうえで、必読のエピソードや企業としてとるべき対処法を解説しました。
この記事の要点を簡単に整理すると以下のとおりです。
・モンスター社員の悲惨な末路としては以下の4つがあります。
末路1:自滅する|嫌われて孤立する
末路2:閑職に追いやられる|評価されず昇進できなくなる
末路3:退職する|働きづらくなり自ら辞める
末路4:路頭に迷う|再就職活動に難航する
・モンスター社員を放置した企業の悲惨な末路としては以下の4つがあります。
末路1:やる気が低下する
末路2:生産性が低下する
末路3:大量の社員が離職する
末路4:取引先からの評判が下がる
・企業がモンスター社員による悲惨な末路を回避するためには、業務改善指導→定期面談→降格や配置転換→退職勧奨→解雇と順をおって行うことになります。いきなり解雇を行わないように注意しましょう。
この記事がモンスター社員に直面して最終的にどのようになってしまうのか不安に感じている人事担当者や経営者の方の助けになれば幸いです。
以下の記事も参考になるはずですので読んでみてください。
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